
先に結論:通話録音に対応しているのは6機種中3機種だけ
AIボイスレコーダー選びで意外と見落とされがちなのが「通話録音に対応しているかどうか」です。当サイトで検証した主要6機種のうち、スマホの通話を録音できるのはPLAUD Note Pro、PLAUD Note、Notta Memoの3機種だけ。残りの3機種(PLAUD NotePin S、AutoMemo S、VOITER SR302Pro)は通話録音に対応していません。
そして対応3機種の中でも使い勝手には明確な差があります。通話と対面会話を自動で判別して録音モードを切り替えてくれるのはPLAUD Note Proだけで、PLAUD NoteとNotta Memoは本体のスイッチを手動で切り替える必要があります。営業電話やクレーム対応など「かかってきた電話をとっさに録音したい」場面が多い方ほど、この自動・手動の差が効いてきます。
「通話録音が目的なのに、買ってから非対応と気づいた」という失敗を防ぐために、この記事では対応状況の一覧と各機種の仕組み、そして通話録音の法律面の注意点までまとめて解説します。
AIボイスレコーダーマニア。福岡県在住の30代サラリーマン。PLAUDシリーズ愛用中
なぜ通話録音は「要注意ジャンル」なのか
そもそも、なぜ通話録音に対応した機種がこんなに少ないのでしょうか。理由はスマホ側の仕様にあります。iPhoneには標準の通話録音機能がなく、アプリによる通話音声への直接アクセスもOSレベルで制限されています。Androidも近年は同様の制限が強化されており、「スマホにアプリを入れるだけで通話を録音する」方法はどんどん塞がれているのが現状です。
そこでAIボイスレコーダー各社が採用しているのが、スマホ本体に貼り付けて振動や音声を拾う「外付け」方式です。代表的なのが骨伝導(振動検知)方式で、通話中のスマホ筐体を伝わる音の振動を専用センサーで検知して録音します。OSの制限を受けないため確実に録音できる反面、この専用センサーを積んだ機種でなければ通話録音はできません。「AIボイスレコーダーならどれでも通話が録れる」わけではないのは、これが理由です。
主要6機種の通話録音対応状況一覧
当サイトで検証した6機種の対応状況を一覧にまとめました。(2026年7月時点)
| 製品 | 通話録音 | 切替方式 | 総合評価 | ひとこと |
|---|---|---|---|---|
| PLAUD Note Pro | ◎ 対応 | 自動(通話/対面を判別) | 4.2 | 通話録音の最有力。貼るだけで自動切替 |
| PLAUD Note | ○ 対応 | 手動スイッチ | 3.4 | 両対応の定番だが切替は手動 |
| Notta Memo | ○ 対応 | 手動スイッチ | 3.6 | 骨伝導マイクで通話録音可 |
| PLAUD NotePin S | × 非対応 | — | 4.0 | ウェアラブル特化。通話機能なし |
| AutoMemo S | × 非対応 | — | 3.1 | 対面録音専用の最安モデル |
| VOITER SR302Pro | × 非対応 | — | 3.0 | 会議・対面特化のオフライン機 |
ここからは、対応3機種それぞれの通話録音の仕組みと使い勝手を詳しく見ていきます。
対応3機種の通話録音を徹底解説
PLAUD Note Pro:自動切替で「録り逃し」がない最有力機
通話録音を重視するなら、現状の最有力候補はPLAUD Note Proです。最大の理由は「スマートデュアルモード」、つまり通話か対面会話かを自動で判別して録音モードを切り替えてくれることです。スマホの背面にMagSafe対応リングで貼り付けておけば、電話がかかってきてもボタン操作なしでそのまま通話録音モードに切り替わります。
営業や不動産、士業の方のように「電話がいつ鳴るかわからない」「とっさの通話こそ記録したい」という使い方では、手動切替の機種だと録音開始が間に合わないことが実際にあります。録音の確実性にお金を払えるかどうかが、この機種を選ぶ判断基準です。本体30,800円と価格は高めですが、通話録音を主目的にするなら価格差の価値はあると評価しています。詳しくはPLAUD Note Proの辛口レビューをご覧ください。
PLAUD Note:両対応の定番。ただし切替は手動
カード型の定番モデルであるPLAUD Noteも、通話・対面の両方に対応しています。スマホ背面に貼り付けて通話の振動を拾う方式で、録音品質自体はPro譲りの実力があります。
ただし通話モードと対面モードの切り替えは本体スイッチでの手動操作です。「これから電話をかけるぞ」と分かっている発信時には問題ありませんが、着信時にスイッチを切り替えてから応答する、というワンステップが挟まります。Proとの価格差は3,300円しかないため、当サイトとしては「今買うならPro」という評価ですが、セール等で安く手に入るなら選択肢になります。詳しくはPLAUD Noteの辛口レビューで解説しています。
Notta Memo:骨伝導マイク搭載。Web会議派の通話対応機
厚さ3.5mm・28gの薄型カード型であるNotta Memoも、骨伝導マイクによる通話録音に対応しています。スマホに装着すると、骨伝導マイクがスマホ筐体の振動を検知して通話を録音する仕組みです。
こちらも通話録音モードと会議録音モードの切り替えは本体の手動スイッチです。Notta Memoの本領はWeb会議連携と携帯性にあるので、「メインはWeb会議や対面の打ち合わせ、たまに通話も録りたい」という方に向いています。逆に通話録音が主目的ならPLAUD Note Proの自動切替の方が確実です。詳しくはNotta Memoの辛口レビューをご覧ください。
非対応3機種を通話用に買ってはいけない
念押しになりますが、PLAUD NotePin S、AutoMemo S、VOITER SR302Proの3機種は通話録音に対応していません。それぞれ優れた製品ですが、得意分野が違います。
PLAUD NotePin Sは身につけるウェアラブル型で、外回りや立ち話の録音では総合2位の実力がありますが、通話録音機能は搭載していません。AutoMemo Sは19,800円という価格が魅力の入門機ですが、対面録音専用です。VOITER SR302Proは完全オフライン文字起こしという唯一無二の強みを持ちますが、これも会議・対面用です。
通話録音は違法じゃないの?法律とマナー
機種選びと同じくらい気になるのが「そもそも通話を録音していいのか」という点だと思います。結論として、自分が当事者として参加している通話の録音は、相手の同意がなくても原則として違法ではありません。日本の裁判実務でも、当事者による秘密録音が直ちに違法とされることは少なく、トラブル時の証拠として認められるケースも多くあります。
ただし、録音した音声をSNSなどで勝手に公開すれば名誉毀損やプライバシー侵害になり得ますし、ビジネスの場で無断録音が発覚すれば信頼を損ないます。可能な場面では「念のため録音させていただきますね」と一言添えるのがベストです。法律面の詳しい解説は会話・通話の録音は違法?知らないと損する法律とマナーにまとめていますので、通話録音を始める前に一度目を通しておくことをおすすめします。
よくある質問
Q. iPhoneでも通話録音できますか?
A. はい。本記事で紹介した対応3機種は、いずれもスマホ本体に外付けして振動・音声を拾う方式のため、iPhoneでもAndroidでも通話録音が可能です。OSの通話録音制限の影響を受けないのが、外付け方式の最大のメリットです。
Q. LINE通話やZoomの音声通話も録音できますか?
A. 可能です。電話回線ではなくスマホから出る音・振動を拾う仕組みのため、LINE通話などのアプリ通話でも録音できます。ただしスピーカー通話にするか、本体をスマホに密着させるなど、機種ごとの推奨の使い方に従うと確実です。
Q. 録音した通話の文字起こし精度はどのくらいですか?
A. 静かな環境の1対1の通話であれば、会議録音と同等かそれ以上の精度が期待できます。通話は話者が2人に限られ、マイクとの距離も一定のため、AIにとってはむしろ得意な条件です。ただし電波状況が悪く相手の音声が途切れる場合は、その部分の精度も下がります。
Q. 通話録音だけが目的なら、どれを買えばいいですか?
A. 録音頻度が高い・着信対応が多いならPLAUD Note Pro一択です。発信中心で頻度が低めなら、Notta MemoやPLAUD Noteでも十分対応できます。3機種の総合的な比較はおすすめランキングも参考にしてください。
まとめ:通話録音は「対応機種を選ぶ」が9割
通話録音は、対応機種さえ選べば法律面も技術面もハードルの低い便利な使い方です。逆に言えば、非対応機種を買ってしまうと後から追加購入するしかありません。
おさらいすると、自動切替で確実に録りたいならPLAUD Note Pro、手動切替でよければPLAUD NoteかNotta Memo、という整理になります。迷ったら、ご自身の「着信対応の多さ」を基準に選んでみてください。各機種の詳しい採点はAIボイスレコーダーおすすめランキングで公開しています。